はじめに – IKOREAUの始まり
あまり知られていませんが、「IKOREAU」はもともとサブチャンネルとしてスタートしました。
最初の動画が生まれたきっかけはとてもシンプルなもので、韓国出身の母が育てていた小さな多肉植物に、きれいなピンク色の花が咲いたことが始まりでした。
「これ、YouTubeに載せてみたらどう?」と母が私に軽く提案して、チャンネル「OKKI TV」を開設しました。名前は祖母の韓国名から一部を取っています。
動画をアップした後はすっかり忘れていたのですが、数か月後に見てみると、なんと3万回以上も再生されていて、韓国の方々からたくさんの温かいコメントが届いていました。
この小さな出来事が、大きな一歩になりました。
それからは、自宅の植物や日本の雑貨を使ったインテリア、韓国的な暮らしの工夫などを少しずつ投稿していくようになりました。
植物から韓国料理へ – IKOREAU誕生
季節が変わるにつれて、私たちの投稿内容も変化していきました。
冬になって植物の手入れが難しくなると、「次は何を発信しよう?」と考えるようになり、自然と料理に目が向きました。
というのも、わが家の食事はほとんどが母の作る韓国料理。家の中にはいつも韓国料理の良い香りが広がっていました。
ご近所さんからも「何を作ってるの?いい匂い!」とよく聞かれていたんです。
そんなこともあり、思い切って韓国料理と韓国文化に特化した新しいチャンネルを立ち上げることにしました。それが「IKOREAU」です。
名前は、BTSの「I Purple U(ボラへ)」からインスピレーションを受けて、「I KOREA U(アイ・コリア・ユー)」と名付けました。
韓国を伝えたいという私たちの気持ちが込められています。
ゼロからのスタートと初めてのバズ動画
前のチャンネルには5000人以上の登録者がいたものの、新しいチャンネルをゼロから始めるのはやはり不安がありました。
最初の数本の料理動画は、再生回数が100回にも届きませんでしたが、それでも地道に続けました。
ある日、大阪・鶴橋のコリアタウンに買い物に行った時、「せっかくだし撮ってみよう」と思い、いつもの買い出しの様子を動画にしました。
それが転機となりました。
韓国料理のお店や新しい店舗、隠れた名店などを紹介し始めるようになり、あるとき韓国式チーズホットグを食べるだけのショート動画が大ヒット。
スマホで縦向きに撮影し、編集もほとんどしないシンプルな動画でした。
その動画をきっかけに、鶴橋で100以上のお店や飲食店を紹介するようになりました。
韓国トレンドや店舗の入れ替わりが早い鶴橋では、行くたびに新しい情報があり、ネタが尽きることはありませんでした。
オフラインへ – 視聴者との出会い
パンデミックが落ち着き始めた頃、視聴者の方と実際に会ってみたいという思いが生まれました。
中には「韓国語教室を開いてほしい」という声もあり、カフェを借りて小さな教室を開いたこともあります。
その後、枚方市駅の近くにある複合商業施設内で、素敵な場所と出会いました。
なんと、そこで「韓国スイーツのお店をやってみませんか?」と提案をいただきました。
それまでまったく予定していなかったことでしたが、チャンスを逃さず挑戦することに。
看板からメニュー、Instagram運営まで全て自分たちで手がけ、ポップアップストアとして1年間営業しました。
ちょうどこの頃、チャンネル登録者は3万人に達していました。
韓国現地へ – 次のステージ
海外渡航が再開されると、ついに韓国現地を訪れることができました。
長い間、日本から韓国コンテンツを発信してきましたが、やっとソウルの地を自分たちの目で確かめることができたのです。
パスポートを更新し、明洞・東大門・南大門・仁寺洞など、韓国の主要スポットを巡りました。
私たちの視聴者は、もともと鶴橋の韓国文化に興味を持ってくれていた方が多かったので、現地のリアルな情報にも関心が高く、とても喜ばれました。
現在 – 総再生回数2000万回とこれから
振り返ってみても、ただの植物動画がきっかけで、ここまで大きなチャンネルになるとは思っていませんでした。
これまで訪れた場所、出会えた人たち、共有できた思い出はすべて、視聴者の皆さんのおかげです。
現在、「IKOREAU」はいわゆる「第3ステージ」。
もっと多くの方に、もっと深い韓国の魅力を届けたいという想いで活動しています。
もしかすると、「第4ステージ」も、もうすぐ始まるかもしれませんね?
最後までお読みいただきありがとうございます。
私たちはただの日韓ファミリーですが、韓国に興味を持つ皆さんに、少しでも役立つ情報を届けたいという思いで続けてきました。
これからも、皆さんの役に立つような情報を、noteなどを通じて発信していきたいと思っています。
それでは、次のステージでまたお会いしましょう!